寝違えについて
2019.03.25
こんにちは
今回は、にこりに来られる患者様でも大変多い、寝違えについてお話しします。
首の寝違えの原因・治し方を解説!湿布とストレッチ、どっちがNGか知ってる?
多くの方が経験したことのある「寝違え」。
しかし、正しい対処法を知っている人は意外と少ないかもしれません。
湿布やアイスパック・ストレッチといった自己流の対処方法のなかには、かえって症状を悪化・治りにくくさせるものも。
そこで今回は、寝違えの正しい原因・治し方・予防方法
「寝違え」の原因は軽度の肉離れ!
●寝違えとは?
一般的に「寝違え」と呼ばれる症状の多くは、首周辺の筋肉が軽度の肉離れを起こしている状態を指します。
人間の頭部は、正面から見た首の幅に対して中間の位置にあるのが望ましいのですが、睡眠中はどうしてもその位置からずれがちです。
長時間にわたって首がおかしな方向に曲がったままになっていると、首の筋肉が部分的な阻血状態になり、筋肉も凝り固まりやすくなります。
そのような状態で起床時に急に頭首を動かすと、寝違えが発生するのです。
例えば運動をするとき、ストレッチをせずにいきなり激しい運動をしたら筋肉を傷めてしまいますよね。
それと同じで、睡眠中に凝り固まった筋肉をいきなり動かすと、軽度の肉離れが起きるのです。つまり寝違えは、寝ているときに生じるわけではありません。
寝違えの原因は睡眠中に作られますが、寝違えの炎症が発生するのは起床時なのです。
●傷めたのは筋膜?中心部分?
実は寝違えにも種類があります。
筋膜を傷めているケースと、中心部分を傷めているケースです。
例えば、首を右に回したときに左側が痛ければ、筋膜(筋肉の表面を覆う膜)が傷ついている可能性が高いと言えます。
反対に、首を右に回したときに右側が痛ければ、筋肉の中心部分が傷ついている疑いが。
前者の方が痛みは強く、治りにくい傾向があります。
「寝違え」のなかには、神経痛やねんざのケースも
ご紹介したとおり、寝違えの多くの原因は軽度の肉離れですが、まれに頸椎に神経痛やねんざが発症しているケースもあります。
●神経痛の場合
末しょう神経が圧迫されることで、痛みやしびれ・まひが生じるのが神経痛です。
不自然な姿勢で寝ていたことで頸椎(けいつい)周辺の神経が圧迫され、神経痛になることがあります。
首から肩や腕・手指に痛みやしびれがある場合は、神経痛が疑われます。
●ねんざの場合
ねんざとは、関節のじん帯や腱(けん)・軟骨などが傷つくケガのこと。
例えば、睡眠時に頭が極端にのけぞった状態になっていると、頸椎がねんざすることがあります。
ストレッチ・アイシングはNG!? 寝違え直後にやっていいこと・ダメなこと
●寝違えた直後にするべきこと
朝起きて「寝違えた!」と思ったら、とにかく楽な位置から首を動かさないことが大切です。
痛みが出てから48時間程度は、消炎鎮痛成分が入っている冷湿布を貼るのもおすすめ。
ただし、長時間貼るのは避けてください。
目安は1時間程度です。
●むしろ炎症を悪化させるおそれも……寝違えた直後にやってはいけないこと
「とりあえず動作確認しよう」と、首を左右前後に倒してみたり、手で触ってみたりするのは良くありません。寝違えは炎症、つまりケガです。
なるべく動かさない・触らないようにしてください。
痛みや違和感を治そうと、首のストレッチをしたりもんだりするのもNGです。
また、アイスパックや氷のうを使って長時間冷やすのもおすすめできません。
アイシングをすると、一時的な鎮痛効果は得られます。
その一方で筋肉の血流が悪化するため、損傷部位の回復が遅くなる可能性が考えられます。
また、筋肉ではなくじん帯や神経を傷めている場合は、炎症が首の奥深い部分にあるので、冷やしたところで鎮痛効果が期待できません。
このほか、炎症を起こした直後は温めるのも良くありません。
患部は熱を持っているため、温めると炎症を助長させてしまうおそれがあります。
温湿布やカイロを使って温めるのはもちろん、湯船につかるのも避けたほうがいいでしょう。
寝違えた直後は一時的に冷やすのはOKですが、長期的に冷やすのはNG。
温めるのは、痛みが治まる安定期までNGと覚えると良いでしょう。
寝違えを早く治す方法はある?治し方の基礎知識
●早く治すためのコツ・ポイントは?
初期段階は、とにかく安静にしましょう。
「痛い」と感じる動作は避けてください。
傷ついた組織を修復するためには、これ以上の治療はないとも言えます。
痛みが和らぐ安定期に入ったら、血流を良くして回復を促しましょう。
血流改善には、温める・ストレッチをする・マッサージをするなどいろいろな方法があります。
どの方法が適切かは病態によって異なるため、専門家の指示に従うように。
●痛みが強いときはどうすればいい?
首の痛みが強くてつらいときは、身の回りにあるタオルやマフラーを首の周りにグルグル巻いて、「顎置き」を作ると楽になります。
顎を安定させることが目的なので、首が苦しくなるほどきつく巻く必要はありません。
仕事の都合などで首にタオルやマフラーを巻くのが難しい場合は、腰にコルセットをつけるのがおすすめです。
腰にコルセットをすると背骨がまっすぐ伸びるので、首周りの筋肉に負担がかかりにくくなるのです。
●病院は行くべき?
極端な話ですが、寝違えは放っておいてもいずれは治ります。
もしも、できるだけ早く治したいというのであれば、専門医を受診するといいでしょう。
ただし、あまりに頻繁に寝違えを起こしているようであれば、一度検査と治療を受けることをおすすめします。
首の骨が本来あるべき位置からずれていて(いわゆるストレートネックなど)、首周りの筋肉を日常的に圧迫している可能性があるからです。
酔ったまま寝ると寝違いやすい!? 4つの寝違えの予防方法
寝違えの原因は、睡眠時に作られます。
つまり予防のためには、就寝環境の改善が要になってくるのです。
●適度に寝返りが打てるよう、寝具を整えよう
実は、寝相の良い人は寝違えやすいと言われています。
寝相の良い方は、就寝中に姿勢があまり変わっていない可能性が高く、筋肉・血流が凝り固まりやすいからです。
就寝時の姿勢と起床時の姿勢があまり変わらない方・寝相が良いと人から言われる方は、自然な寝返りを促す就寝環境を作るようにしましょう。
例えば、マットレスは硬めのものがおすすめです。
低反発や柔らかい素材は寝返りが打ちにくくなるので、避けましょう。
●首に負担がかからない高さの枕を使おう
枕は、頭が本来あるべき位置(曲がっても反っても横に倒れてもいない位置)に来る高さのものを使いましょう。
あまり寝返りを打たない人でも、枕の位置を正しくセッティングするだけで寝違えのリスクは随分減ります。
●寒い環境で寝るのは避けよう
寒い環境で寝ると、血流悪化・筋肉硬直しやすくなります。
冬場はもちろん、夏場もクーラーで冷やしすぎないように気をつけましょう。
●泥酔状態・過度に疲れた状態で寝るのは避けよう
お酒を飲んだ後は寝違えが起こりやすいと言えます。
その理由はふたつ。
ひとつは、筋肉内の血流が低下しやすくなること。
もうひとつは、酔っていると感覚が鈍くなるため、寝返りの回数が激減することです。
また、過度に疲れているときにも、お酒を飲んだときと同じことが起きやすくなります。
飲酒後やいつもより疲れているときは、寝る前に経口補水液などでミネラル分を補給するのがおすすめです。
ミネラル分摂取は血流の低下を防ぎ、寝違えの予防につながります。
まとめ
寝違えは安静にしていれば自然に治りますが、痛みが出ている数日間はとてもつらいものです。生活や仕事に差し支えのないよう、寝違えたときの正しい対処法・治し方をぜひ覚えておいてくださいね。
寝違えを起こしやすい人は、就寝環境を整えたり接骨院で骨のゆがみを矯正したりして、予防に努めましょう。
肩こりからくる頭痛
2019.03.04
こんにちは。
肩こりとか、首肩のしんどい方、多いですよね。
これがひどくなると肩や首の緊張がきつくなりそこから頭痛が起こる事があります。
これを一般に緊張性頭痛といいます。
今日はこの緊張性頭痛についてお話したいと思います。
緊張型頭痛・慢性緊張型頭痛 | 整体で改善できる症状と効果
緊張型頭痛は男性よりも女性に多く、頭痛のなかでも最も多い頭痛といわれています。偏頭痛(片頭痛)や群発頭痛に比べ症状が軽く、日常生活においても支障を及ぼすほどの症状は少なく予後良好な頭痛です。しかし、頻繁に再発したり、慢性化すると日常生活にも支障をきたし、外出を控えたり、仕事を休業せざるをえない人もいます。
痛みは主観的なものなので、本当のつらさは本人にしかわかりません。
ここでは、緊張型頭痛を改善したい方に整体で改善できる症状と整体効果をご紹介します。
●緊張型頭痛の症状●
●緊張型頭痛の原因●
●緊張型頭痛と整体●
●整体で改善できる症状と整体効果●
●緊張型頭痛でお悩みの方へ●
*緊張型頭痛の症状*
緊張型頭痛にはさまざまな症状があります。
一口に緊張型頭痛と言っても、痛みの強さや種類など人それぞれ違います。
たまに痛くなるという人もいれば、慢性の緊張型頭痛に悩まされている人もいます。
そして、頻繁に頭が痛くなるというのは日常生活に支障がでるだけでなく精神的にもつらいものです。
緊張型頭痛の主な症状
頭痛の持続時間:30分〜7日間持続
偏頭痛(片頭痛)のようにズキンズキンと脈打つような激しい痛みではなく、頭が締め付けられるような鈍い(重い)痛み
頭全体や後頭部が痛む
頭痛の強さは軽度~中等度で寝込むほどの症状は片頭痛に比べて少ない
偏頭痛(片頭痛)のように歩いたり、動いたりしても痛みが強くなることはない
偏頭痛(片頭痛)のような前兆(目の前がチカチカするなど)や嘔吐がない
その他に、めまいやふらつき、体がだるくなるなどの症状があります。
また、偏頭痛(片頭痛)と併発したり、肩や首のこりを伴うことが多いのも特徴です。
*緊張型頭痛の原因*
緊張型頭痛も偏頭痛(片頭痛)と同じようにいくつかの説があるものの原因は未だ明らかになっていません。
緊張型頭痛のメカニズムは明らかにされていませんが、緊張型頭痛の発症・慢性化と関係があると考えられているものには以下のようなものがあります。
緊張型頭痛を引き起こす2つのストレス
緊張型頭痛は別名ストレス頭痛とも呼ばれ、精神的・身体的ストレスが頭痛の発症に関与しているといわれています。
緊張、不安、うつ、運動不足・うつむき姿勢、あるいは口・顎部の機能異常が、緊張型頭痛の発症に関係します。
精神的ストレスと緊張型頭痛
緊張型頭痛を引き起こす要因としてストレスによる精神的緊張があります。
ここでのストレスとは、不安や心配事などの精神的なストレスです。
過度のストレスや精神的緊張が中枢神経や、交感神経の働きを乱し頭痛を誘発すると考えられます。
身体的ストレスと緊張型頭痛
運動不足や長時間のうつ向き姿勢、不眠などにより頭、首などの筋肉(頭部筋肉群)が緊張します。
筋肉の緊張とは筋肉が収縮した状態です。筋肉が収縮すると血管が圧迫され血流が不足します。
そして、この筋肉の収縮(こり)や血流不足が頭痛を引き起こすと考えられます。
*緊張型頭痛と整体*
病院では、主に薬物による痛みの緩和を目的とした治療をおこないますが、整体では、痛みを引き起こす原因の筋肉に直接アプローチします。
緊張型頭痛の人に共通しているのは頭部周辺の筋肉の緊張です。
緊張型頭痛の人は顎やこめかみの筋肉をはじめ、首や肩の筋肉などが硬く緊張しています。
この無意識に緊張している筋肉を緩めることができれば緊張型頭痛を改善することができます。
筋肉が緊張して過度に収縮すればするほど痛みは強くなり、筋肉の弛緩不全(収縮して元の状態に戻らない)が続けば、症状は慢性化します。
整体では、何らかの原因(きっかけ)で過度に緊張した筋肉に直接アプローチして痛みを改善します。
整体は、緊張して硬くなっている筋肉を緩め、体を「自然に治る状態」にするのが目的です。
緊張型頭痛をはじめとする体の痛みは身体の状態(コンディション)の問題です。
緊張型頭痛の人は、単純に、頭が痛くなる状態(コンディション)なだけです。
頭が痛くなるコンディションを痛くならないコンディションに変えるのが整体です。
ちなみに、筋肉にアプローチするというのは、頭痛体操やストレッチ、マッサージなどと共通しています。
頭痛体操やストレッチ、マッサージも目的とやり方を間違えなければ痛みは改善します。
ただし、筋力をつける、筋肉を柔軟にする、筋肉をほぐす目的で行っても痛みは改善しません。
目的はあくまでも、無意識に入っている力を抜く、緊張している筋肉を緩めることです。
*整体で改善できる症状と整体効果*
整体では診断名で痛みを判断することはしません。
緊張型頭痛も偏頭痛(片頭痛)も、その人の痛みの感じ方や筋肉の状態(動きや硬さ)などをみて判断します。
こめかみが痛い、後頭部が痛い、肩がこる、首が痛いなど、さまざまな症状がありますが、痛みの場所が変わるだけでアプローチの仕方は変わりません。
こめかみが痛いときはこめかみの痛みに影響する筋肉を緩め、後頭部が痛いときは後頭部の痛みに影響する筋肉を緩めます。
整体で改善できる緊張型頭痛の症状
整体で対応できる症状は、外傷(けが)・腫瘍・感染症・内科系疾患等を除く筋肉に関する症状全般です。
筋肉・腱・靭帯の痛み、こり、しびれ、違和感、動き(可動域)を改善します。
具体的には、首の付け根の痛み。振り向きずらい。上や下が無傷らい。など、力を入れると痛い、動くと痛い、動かない、動きずらいという症状です。
また、緊張型頭痛では、頭や首、肩だけ痛いというケースは少なく、多くは、鎖骨周辺、肘や手首にも痛みがあります。
これらの緊張型頭痛に影響を与えている筋肉の緊張を緩めることが頭痛の再発、慢性化を防ぐ鍵になります。
整体では、一部の痛みだけを見るのではなく、体全体を見て施術を行います。
体全体の筋肉の緊張を緩め、筋肉のバランスが整うと姿勢(ストレートネック、猫背)や歩き方なども自然に改善していきます。
筋肉の緊張を緩めることで得られる整体効果
整体に求められる効果で多いのは、痛み・動き・姿勢の改善です。
実は、この3つはすべてリンクしていて、痛み・動き・姿勢の順に改善していきます。
整体効果1.緊張型頭痛の痛みの不安
痛みが長引けば長引くほど「痛みに対する恐怖や不安」が大きくなります。
「悪化したら働けなくなる」「薬を手放すのが不安」という環境にいたら治るものも治りません。
心が緊張すれば体も緊張します。体が緊張すれば痛みはいつまでたっても無くなりません。
「痛み」とは筋肉の緊張であり、筋肉の緊張は心の緊張です。
整体では、症状ではなく、あなたという人に向き合い、正しい情報や整体技術を使って痛みと痛みに対する不安を解決します。
整体効果2. 首や肩の動きについて
緊張型頭痛には首や肩の筋肉の緊張を緩めることがポイントになります。
しかし中には首や肩の筋肉が硬く緊張して動かすと痛い、動きがぎこちない、動かないという人もいます。
「体は動かさないと動かなくなる」これは、リハビリ経験がない人でもわかるとおもいます。
実際に首や肩を動かさないでいると固まって動かなくなったり、動かすと痛くなったりします。
体の動きは全て連動していますから、首や肩の動きが制限されるとやがて腕や背中、腰などに痛みを発します。
なかには緊張型頭痛には運動療法が効果があるからといって痛いのを我慢して動かさせたり、ストレッチをさせたりする治療家もいます。
しかし、首や肩の痛みを我慢しながら動かすと逆効果になります。根性論で解決しようとしても必ず失敗します。
痛みと痛みに対する不安がなくなれば、自然に体を動かしたくなります。
そして、「体は動かせば動かすほど動くようになります」
整体はその状態になる「きっかけ」をつくり、ご自身で管理、ケアできる状態にします。
整体効果3. 姿勢
緊張型頭痛の方が特に気にされるのが、姿勢や歩き方です。
ストレートネックや猫背が原因と言われた人もいるかもしれません。
しかし、姿勢や歩き方は変えようと思ってもなかなか変えることはできません。
なぜなら、今の姿勢や歩き方が今の体にとって一番楽だからです。
また、長年、痛みをかばっていていたり、緊張する癖がついていると体は自然な姿勢、歩き方を忘れてしまいます。
いろいろな姿勢や歩き方のコツをアドバイスされても逆に不自然だったりします。
姿勢や歩くという動作は、腕、肩、腰…など全身の筋肉を使います。
全身の筋肉の連動がスムーズに行われないと自然な姿勢、歩き方にはなりません。
整体では頭部や首、肩に痛みやこりがあっても頭部や首、肩だけを見るということはしません。
体全体の動きを見てバランスや状態を整えます。
体全体のバランスが整えば自然に姿勢や歩き方が変わります。
現在地 整骨院