免疫力を向上の重要性
感染症予防の最後の砦
人類はその進化の歴史の中で、沢山の感染症パンデミックに遭遇してきました。しかし最終的にはいつも人類と感染症はバランスをとって、地球上に共存共栄しています。今回の新型コロナウィルスも、過去のインフルエンザ等の流行の歴史と同じように、人類の日常生活とのバランスをとって、共存するようになると思われます。
厚生労働省の「人口動態統計」によると、年ごとのインフルエンザによる死亡者数は１９９４年は６５人、１９５７年は７７３５人と、数字に幅があることが分かります。
一方新型コロナウィルスは日本上陸から約１年が経ちましたが、２月１６日現在、死亡者数は７１４４人です。ひどいインフルエンザ流行の年の様なもの、という見方もできるかもしれません。
これを見ると、感染症と付き合う事の流れを止めることはできない一方、自分が犠牲者にならない方法は何か、考えたくなります。
それは、「隔離」に尽きると思います。第一に、感染源を隔離して、感染源となりそうな場所にはいかないことです。第二に、支柱感染が起きている状況下では、今度は自分自身を隔離して、流行が収まるまで行動範囲を制限します。それでも感染が収まらない場合は、いよいよ第三の最後の砦となります。すなわち自分が免疫力を高めることです。たとえ感染しても重症化しなければ最悪の事態からは逃れられます。

抗老化のヒントは細胞にあり！
○細胞の中で生み出される生命エネルギー
私達の体一つ一つの細胞にはミトコンドリアが数千個存在し、酸素と栄養から、体のエネルギーの元となるＡＴＰ（アデノシン三リン酸）をつくっていま良質なミトコンドリアが効率よくエネルギーを作り出すことで、体温、そして体の各機能は健康な状態で維持されています。
しかし加齢や運動不足でミトコンドリアが弱ってくるとエネルギー産生が悪くなるだけでなく、老化や病気の原因になる活性酸素が余剰に生み出されてしまいます。つまりミトコンドリアを元気にすることが、基礎代謝をはじめ、加齢とともに生じる体の各機能の衰えを、少しでも遅らせることにつながるのです。
○ミトコンドリアのために、体温３６．５度を目指そう
ミトコンドリアが最も活性化するのは体温が３７℃の時。」わきの下で体温をひゃ買ったときに３６．５度かそれ以上になっているとよいでしょう。
２０億年前、生命体の細胞の中に取り込まれて以来、生き物と共生してきたというミトコンドリア。ほ乳類の多くが、３７度付近か、それよりもやや高めの体温を保っているのは、このミトコンドリアの活性によってエネルギーの産生と消費のバランスが保たれるから。そしてこの体温が免疫力を発揮するためにも最も効率が良いからではないか、と考えられています。
体温をしっかり維持し、食事や運動に気をつけることで、私たち人間もミトコンドリアの恩恵を最大限に受けることができるのです。
ミトコンドリア
体温３６．５℃（深部体温３７℃）で活性化！
特に栄養分を吸収する腸、そして余分なものや老廃物を分別して排出する腎臓のさいぼうにたくさんのミトコンドリアが存在している。
体温以外にも運動や空腹（腹８分目）といった条件でもスイッチが入り、数が増えるという。
糖質脂質など「材料」となる栄養と、ミトコンドリア自身が働くために必要な、補助的な栄養や物質もある。
もともと体内にある物質も可玲により減少していく。
年齢を重ねるほど、外からしっかりと取り入れることが大事!
老化や病気の原因にもなる活性酸素も合成
９０％の活性酸素はミトコンドリア自身から生まれる
↓
ミトコンドリアが損傷
ＡＴＰ産生能力が低下、
活性酸素の発生が増加。
細胞の老化、アポトーシス
↓
オートファジー
細胞が自らを食べて浄化、分解しリサイクルする仕組み
↓
細胞の再生
生みだされたエネルギーのうち７５％を使って体温を維持し、残りで身体を動かしている。

いつまでも若々しく元気でいたいというのは、昔から人類共通の願望です。
しかし人は生きているかぎり毎日自然に老いていきます。

酸素不足は気付きにくい!その理由とは?

呼吸したつもりになっている
マスク生活などにより浅い呼吸や口呼吸が癖になっている場合があります。鼻から深く吸って口から吐く、正しい呼吸を身につけましょう。
加齢で呼吸に力は低下する。
肺に空気を取り込む力は、歳と共に落ちていきます。また、喫煙習慣のある人は、肺の機能が同年代と比べても著しく低下しています。自分は大丈夫、と思っていて絵も、体が順応して気づいていないだけなのです。
加齢で酸素摂取能力も低下する。
酸素摂取能力とは、血液中のヘモグロビンと酸素が結合し、血流によって全身に届けられる力です。呼吸と同じく、酸素摂取能力も、１８歳ころをピークに加齢とともに低下していきます。
さらに・・
血流が悪いと酸素は届かない
酸素摂取で重要なのが血流。特に手脚の冷えが進むと、毛細血管がゴースト血管化してしまい赤血球がたどり着けません。息が吸えていても、体の先端は酸欠・・・といったこともあるのです。
日常生活で酸素を意識しよう!
呼吸をアップさせるエクササイズにも挑戦!
横隔膜ほぐし
ポイントに手を置き、上体を前にしっかり倒しながら呼吸し、肺を動かしてくれる呼吸筋の一つ「横隔膜」を刺激するエクササイズ。
①横隔膜の位置（中央）に両手の指を置き３秒間鼻から息を吸い込む。
②横隔膜の位置に置いた両手の指をぐっと押し、体を前へ倒しながら１０秒かけて口から息を吐く。指を置く位置を少しずつ外にずらし、繰り返す。
チョッピング法
まずは姿勢を正してから夏季の小刻みな呼吸を１日５０セットを目標に行う。呼吸筋を鍛えるエクササイズ。
①鼻から深く呼吸。
②「息を吐く、止める」を小刻みに繰り返す。

呼吸が気になる人、増えています。
隠れ酸欠にご用心
コロナ禍の新しい生活様式としてマスクはすっかり社会に定着しました。感染症予防として有効とされる一方、毎日兆時間付けていることでストレスや不快な感覚に悩む人も増えています。
その不快感放置するのは実は危険かも?
現代人が注意したい「隠れ酸欠」について酸素の役割から紐解いていきます。
酸素＝生命維持の要
約２０億年前、地球の大気中に酸素が放出されオゾン層が産まれたことで、生命は陸上で生活する事ができる様になり、大きく進化を遂げました。ある意味、生物にとって水や栄養よりも緊急性の高いのが呼吸であり酸素なのです。
人間は１日に約２万回の呼吸をしています。もし呼吸（＝酸素の供給）が止まってしまえば、わずか３分で死んでしまうとされ、酸素は生命維持における決定的な役割を果たしています。
マスクで息苦しい…
体では何が起きている?
私達は鼻や口から空気を吸って酸素を体内に取り込んでいます。
その際、鼻の中の毛や粘膜で異物が体内に入り込むのを防いでおり、いわば天然のマスクを備えていると言えるでしょう。
しかしコロナ禍により私達の生活は一変し、人と接する場面ではマスクをつけることがマナーとなりました。専門家は、マスクが花粉症対策に、そして腐食府マスクや２重の装着が新型コロナウイルス対策にも有効であるとしていますが、一方で長期・長時間のマスク生活に次のような指摘も出ています。
それはマスクによる息苦しさをカバーするために自然と呼吸回数が増え、浅い呼吸の癖がつく事です。浅い呼吸と深い呼吸では、肺の中の空気が入れ替わる量が呼吸１回につき７５０ｍｌも差があるといわれており、期間が長くなるほどその差が積み重なっていきます。
また通常、１回の呼吸で吸気の１２６倍もの二酸化炭素が吐き出されるといわれており、これがさらなる息苦しさを招いたり※、
後に述べる細胞呼吸が上手くいかない要因となるのです。さらにストレスや緊張（呼吸が浅くなる）、老化、運動不足などが合わさることで、私達の身体は自覚できないほどにゆっくりと、慢性的に酸素が足りない状態になっていきます。
長期のマスク生活では、こんなところにも気をつけよう!
・肌荒れ
マスクの記事が常に顔の柔らかい肌に接触し、こすれることで肌荒れの原因に。
・口臭、渇き
本来は息は鼻から吸う方が良いが、息苦しさから口呼吸の癖がつく。すると口内が渇く原因となり雑菌が繁殖しやすい環境に。口臭の原因になる。
・水不足
水を飲む為にマスクを外すことを無意識におッくうに感じてしまう。こまめな水分補給に一層に努めよう。