椎間板ヘルニアには急性型と慢性型があります。
急性型は、重たい荷物を急に持ち上げたときや、くしゃみをしたときに起こるものです。
痛みが激しく歩くこともできなくなる場合もありますが、次第に症状は軽くなります。しかし、そのまま放っておくと、さらに椎間板から髄核が押し出されて、神経を圧迫してしまうため、慢性的な痛みへと移行します。
腰椎椎間板ヘルニアの初期症状として挙げられるのが腰痛です。
重い物を持ち上げた時に、翌日から発症するケースがよく見られます。
その後、お尻から脚にかけて痛みが拡大します。また、下肢にしびれを伴うこともあります。
腰痛(ギックリ腰)と椎間板ヘルニアの違いについては、
ギックリ腰は、腰の筋肉に急に負荷がかかった時に起こる関節の捻挫、筋肉・筋幕・腰椎の損傷のことをいいます。
ヘルニアは、椎間板に圧がかかることにより、椎間板の核が飛びだしてしまったものをいいます。
高齢者よりも20代〜40代にかけての比較的若い男性に多いです。
ヘルニアを発症してから3日間は絶対安静で、その間は炎症している患部を冷やしてください。
※やってはいけないこと
・ラグビー、アメリカンフットボール、レスリング、柔道などのコンタクトスポーツをする
・猫背や姿勢の悪い座り方になる
・頸に負担がかかる動作をしてしまう
・長期間の安静
・前傾姿勢で物を持つ
・喫煙をする
この症状があったらヘルニアかも?
・腹痛があるか
・下肢に痛みや痺れがあるか
・寝返りがつらい
・長い時間歩くと足に痺れや痛みが出る
・前屈みに洗顔、歯磨きの姿勢
・臀部、股関節に痛みがある
・最近こむら返りが増えた
・排尿がしづらいときがある
・つま先立ちができない
ウォーキング、ストレッチ、スイミングなどはヘルニアにいい運動です。
継続することにより、筋力をつけ、血液の循環も良くなり椎間板への負荷が軽減します。
腰を曲げると太股やふくらはぎにしびれるような痛みが走る坐骨神経痛が起き、腰が前に曲がりにくくなったり、腰や背中がひどく凝ることがあります。
腰が痛い時の寝方として
・腰への負担を少なくするために、固いマットレスか布団で寝る
・仰向けの場合には足下にクッションなどを敷いて足の位置を高くする
・横向きの場合には膝を曲げて寝る